第50回城戸賞

近年の受賞作品シナリオ

岡田 鉄兵

プロフィール

大阪府出身
笑って泣けて感動して、ちょっとだけ考えさせられるような作品を書けたらと考えております。
映像系以外にも舞台の戯曲も書いています。ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。

「死にぞこない男の夏休み」 第43回佳作

同棲していた彼女に逃げられ、ヤケを起こして自殺しようとするが失敗したホームセンター副店長の男。家族が行方不明になり、お金も無くなり詰んでしまった中二の女子。ひょんなことから出会い、彼女と家族を一緒に探し始める。しかし見つからないどころか、どんどん知らないことが分かってくる。時間が経つにつれ、二人は心を通わせていく。

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「出戻りサト子」 第46回佳作

サト子は大阪で活躍中の男女漫才師。才能はあるが燻っていた。ある日、恋人でもある相方の浮気が発覚。コンビを解散し、実家へ帰る事になる。家族と縁を切って以来の帰郷。父は亡くなり、母は困惑、姉は嫌味を言うが耐えるしかなかった。そんな折、芸能事務所社員が「また芸人をしないか?」と誘いに来た。乗り気ではなかったが猛烈な説得に心が動く。もう家族を裏切れないとサト子は悩む。

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町田 一則

プロフィール

【受賞歴】
第45回城戸賞 準入賞「黄昏の虹」
【ドラマ】
2023・世にも奇妙な物語 ’23 夏の特別編「虹」
【映画】
2022・MIRROR LIAR FILMS season3「ママ・イン・ザ・ミラー」

「黄昏の虹」 第45回準入賞

東京にいる娘に会いに行こうとする認知症の男とその妻。離婚したことを父親に言えずにいる男の娘。東京で特殊詐欺を働いている男。それぞれの人生が奇妙な縁で繋がっていき、それぞれが心に抱える孤独が浮き彫りになっていく。

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三嶋 龍朗

プロフィール

1987年生まれ。福島県いわき市出身。日本映画学校卒業後にフリーランス助監督として映画制作に従事。映画『見えない目撃者』への脚本協力を機に執筆活動も行うようになり、2019年に『上辺だけの人』が城戸賞佳作を受賞。『サムのこと』(dTV)、映画『愛のこむらがえり』(加藤正人氏・安倍照雄氏との共著)の脚本を担当する。2023年には『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』、『幽☆遊☆白書』がNetflixにて配信され、両作品ともに全世界ランキングTOP10入りを果たす。

「上辺だけの人」 第45回佳作

上辺ばかりの作品で底を打つ有名脚本家。本心を見せない夫に不信感を抱く有名女優。そんな破綻寸前の夫婦生活に突如として現れた夫の元恋人は男性だった。奇妙に交錯する三角関係は脚本家がひた隠す利己的な秘密を明らかにしていく。人生と作品を上辺だけで取り繕ってきた男の絶望と再生を描くヒューマンドラマ。

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林田 麻美

プロフィール

社会人になってから何気なく観た『アカルイミライ』(黒沢清監督)がきっかけで映画作りを志すように。以来、2013年~数年に渡り、毎年のように城戸賞に応募し3作が受賞。2020年頃から脚本家としての活動を本格化し、ドラマ『めんつゆひとり飯』脚本(2023年)、映画『怪物の木こり』脚本協力(2023年)などを手掛ける。

「餓鬼」 第41回準入賞

「母殺しから始まる、ひとりの少女と、よく似た女の逃避行」の物語。
母娘関係のこじれから、自分を抑圧して育ち、匿名作家となった女・透子。あるとき彼女は許されざる罪を犯した少女・瑞稀と出会い、鑑別所で幾度か面会する。透子はどこか自分と似た境遇に苦しむ瑞稀に共鳴し、瑞稀は自分にはない強さを秘めた透子に心酔する。やがて瑞稀は保護観察処分を受け、母の待つ家へ帰されるのだが……

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「母と息子の13階段」 第45回佳作

「わが子の罪を被って死刑になろうとする母が、自分自身の本当の罪と向き合えるようになるまで」を描いた物語。
音楽家として名を馳せる夢に挫折した女・律子は、ひとり息子・廉人にその夢を託して暮らしている。だが、自分の野心に真っ直ぐな夫・誠一とは、“子育てに対する責任”をめぐって諍いが絶えない。廉人は傷つく母を見て、“自分のせいで”と心を痛め、ある犯行に手を染めるのだが……

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弥重 早希子

プロフィール

1987年生まれ、京都市出身。広島大学文学部卒業。大学卒業後にシナリオセンター大阪校、映画美学校脚本コースで脚本を学ぶ。脚本執筆作品は『泥の子と狭い家の物語』(2022年/西岡眞博監督)、『手と心が一致していない』(2023年/西山真来監督)など。
2022年、NHKが立ち上げた脚本開発チーム「WDRプロジェクト」メンバーに選抜。

「邪魔者は、去れ」 第45回佳作

弟がボランティア活動中にシリアで人質事件に巻き込まれたことをきっかけに、バッシングを受ける小学校教師の女。日常を取り戻そうと足掻くが、女の母親は注目を浴びることに悦を覚え、厚化粧でテレビに出演し始める。激化する誹謗中傷と闘う女を他所に、家族は壊れていく。そして語られる弟がシリアに行った本当の理由。
炎上したのか、させたのか−。現代を生きる家族の崩壊と再生を描く人間ドラマ。

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島田 悠子

プロフィール

東京都出身。みずがめ座。
麻布獣医大学卒。獣医師として勤務しながら漫画、脚本を学ぶ。動物好きと同時に、映画、ドラマ、アニメ、音楽、ゲームもこよなく愛す。培った感性を活かし、王道かつ新鮮なエンターテイメント作品を追及。現在は活字での創作に重点を置き、映像脚本、漫画原作、小説などで表現の場を広げる。

「御命頂戴!」 第46回準入賞

ときは江戸後期。兄を殺され仇討ちに出た一人の青年がいた。しかし、犯人を見つけられないまま時間ばかりが過ぎていく。ある日、青年は一件の殺人事件に出会う。桜舞う季節、殺され、池に浮いていた町娘。その死から、すべての謎が紐解かれていく。兄を殺した真犯人は一体。次々と襲いかかる黒幕の手先。明らかになるあの日の真相。仇討ちは遂げられるのか。新感覚爽快アクション時代劇。

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「薄氷」 第47回佳作

凍える冬。江戸の町。剣術道場で師範代をつとめる柊伊佐衛のもとに見知らぬ男が訪ねて来た。決して表沙汰にされない大名家のお家騒動。次期当主の座をめぐる奇怪な連続死。事の真相を突き止めるよう命じられた伊佐衛が最後につかんだ「真実」とは――。

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「獣医はステキなことだらけ」 第48回佳作

大学三年生の夏休み。獣医学部の学生、夏凪渉は地元の動物病院に臨床実習に行く。そこは実家の犬猫も世話になった馴染みの病院。きっとステキな経験になるだろうと、夏凪の胸は期待で膨らむが……。笑って泣いてまた笑える、ひと夏のハートフルお仕事コメディー。

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生方 美久

プロフィール

1993年、群馬県出身。2018年より独学で脚本執筆開始。城戸賞では、第46回『ベランダから』佳作、第47回『グレー』準入賞。2021年、『踊り場にて』で第33回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。執筆作に『silent』『いちばんすきな花』。

「グレー」 第47回準入賞

ダンサーを夢見るトランスジェンダー男性の春。ピアノの才能がありながらパニック障害を発症し将来に絶望している少女、桃。偶然出会い、必然的に惹かれ合う二人。白にも黒にもなりきれない彼らの希望と再生の物語。

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一戸 慶乃

プロフィール

俳優専門学校を卒業後、舞台やテレビの企画・制作を学ぶため吉本クリエイティブカレッジに入学。
そこで学生舞台の脚本を手掛けたことをきっかけにシナリオ執筆を始める。
現在は、STARDUST DIRECTORS & WRITERSに所属し活動中。

「寄生虫と残り3分の恋」 第48回準入賞

彼氏に養われながら、自堕落な生活を送ってきた彼女。突然の別れ話と、彼の親友と名乗る男の訪問をきっかけに日常が壊れ始める。まるで性格の違う三人が、少しずつ心の距離を縮めながらも、その先に決めた別れに向かって突き進んでいく恋愛・人間ドラマ。

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竹上 雄介

プロフィール

人間と日常をコメディタッチに描くことが好きです。受賞作の『ひび』は、とてもとても好き勝手に書いた作品ですが、自分らしさをめちゃめちゃに詰め込んだ想い入れのある作品です。少しでも面白い!と思ってしまった関係者の方、どうか内に秘めず、ご一報ください! 2023年「NHK創作テレビドラマ大賞」で大賞を受賞。

「ひび」 第48回準入賞

恋人に捨てられてから自堕落な生活を送る女・深子(35)。ひび割れた心をなんとか保ちながら過ごしていたが、ガサツで無神経な男・蟻田(45)が隣の部屋に引っ越してきたことで、深子の心はさらにひび割れていく―。心にひびを抱えた人間が不器用ながらも再出発する物語。

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福田 果歩

プロフィール

1990年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部映画学科脚本コース卒業。
脚本での受賞歴に伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞2012(中編の部)審査員奨励賞、日本大学芸術学部渡辺俊平記念賞。小説での受賞歴に第 10 回深大寺短編恋愛小説「深大寺恋物語」最優秀賞、第25回ゆきのまち幻想文学賞入選など。

「ぼくたちの青空」 第48回準入賞

小学三年生の凪と、高校三年生の風太は、交通事故で父を亡くし、事故の後遺症で障害が残る母の世話を行うヤングケアラー。
将来を不安視しながらも、母を守れるのは自分たちだけだと思い、母との日常を守ろうと必死に抗う凪と風太。葛藤しながらも成長する家族の絆を描く。

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仲村 ゆうな

プロフィール

1998年、宮城県生まれ。大学受験期に現実逃避から脚本を書き始める。その後、賞金で食べていくことを目標にコンクールに応募するようになる。『ブンさんの骨』『君に触れると』で第45・46回城戸賞最終選考。『今度選ぶなら君にしたい』で第48回城戸賞佳作。

「今度選ぶなら君にしたい」 第48回佳作

片想いの相手が亡くなった。その彼女から、生前浮気されていたと告げられた主人公。後輩とともに浮気相手を探すことになるが、後輩も主人公に叶わない恋をしている。
本命になれなかった主人公、本命の彼女、本命になりたい後輩、3人の想いが交錯するラブストーリー。

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