城戸賞
受賞者の声

第45回城戸賞準入賞 町田一則「黄昏の虹」

町田一則 もちろん受賞する為に書きます。そして自分らしさなんてどんどん消えていきました。登場人物は物語の展開の為に存在し、どうでも良い台詞を言い、どこかで観たことある脚本を量産しました。もうそういうのはやめにしよう。そう思って書いたのが今回の作品です。それで落ちるならそれでも良い、その現実と向き合えば良いじゃないか、そう思って書きました。自分らしさを出そう、と。なので受賞は驚きました。落ちるものと思っていたので。これからは求められた題材で、どう自分を出していくのか、そしてどう自分を殺すべき所で殺すのか、その闘いだと思っています。
 素晴らしい歴史ある賞を頂き、ありがとうございました。城戸賞の名に恥じないよう、これからより一層の努力に励みたいと思います。






第45回城戸賞佳作 三嶋龍朗「上辺だけの人」

三嶋龍朗 映画を中心とした映像作品に演出部として関わってきて、今年でちょうど10年を迎えました。この10年という区切りのよい年に、自分の作品だと胸を張って言えるものを作りたいと思い、その始まりとして応募させていただき、佳作をいただけたこと本当に光栄です。

 監督を目指す気持ちは依然ありますが、現在、脚本にも非常に興味を持って取り組ませていただいており、今回の受賞が、そのようなお仕事に繋がれば幸いです。
 観客を楽しませるという大前提のもとで、自分が面白いと思えるもの、自分が伝えたいと思っていることを含んだ作品を作りたいと思っています。

 最後になりましたが、常に発信していくことが大事だと激励の声を掛けていただいた映像業界の諸先輩方に、この場を借りて感謝の意と御礼を申し上げます。

 

第45回城戸賞佳作 林田麻美「母と息子の13階段」

林田麻美 本作をざっくり言うと「わが子の罪を被り死刑になろうとする母が、その息子から思わぬ仕打ちを受けることで、自分自身の本当の罪と向き合うことになる」というお話で、「愛とエゴの混同」を主なテーマとして描いています。エンターテインメントとして成り立たせるのは難しいなあと思いつつも、人間が人間であるかぎり付き纏うこのテーマに、どうしても今挑戦しておきたく、城戸賞の締め切りとプレッシャーを利用して書き上げました。
 その結果、じつに多くの審査員の方に読んでいただき、このような賞までいただけて大変嬉しく思います。ありがとうございました。

 また、城戸賞には脚本を書くようになってから毎年のように応募し、その都度色んなご意見を頂戴して成長の糧にして参りましたが、どこかで未熟さを言い訳にして次の段階へ進むことを恐れていたようにも思います。でも、それも今回をもって卒業し、今後はフットワークを軽くして、お仕事として続けていけたらと思います。これまで本当にありがとうございました。これからも頑張ります。

 

第45回城戸賞佳作 弥重早希子「邪魔者は、去れ」

弥重早希子大学時代の先生に「10年続けてモノにならないことはない」と言われました。
そんな精神論語られても……、と刃向かった私に、先生は言いました。
「10年経てば、同じスタートを切ったライバルたちが次々と諦めていく。
 チャンスが降ってくる確率があがるんだ」と。

初めて脚本コンクールに応募したのが10年前。
今回佳作をいただき、前段の先生の言葉を思い出しました。

「バッシングに遭う主婦が、その注目を芸能人気分で楽しみ始めたら?」
そんな、ちょっと不謹慎な妄想から、この物語はスタートしました。
「これはおもしろい!」と一気にプロットを書いたのが3年前。
紆余曲折あった中、プロットを評価してくださった方々の「がんばれ!」があって、なんとか脚本を書きあげることができました。ありがたい話です。

佳作をいただき大変嬉しいですが、一方で、「10年の間に諦めていた自分」も心のどっかにいます。そいつは私の脚本にイチャモンをつけてくる気がします。
まだまだ面白くなる。パワーアップさせて、絶対に映像化に結びつけたいです。

 


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